島野菜には沖縄の水が
大切なのか?
熊野喬元 上間小学校2年


葉の成長、発芽を記録

島野菜と水の関係を調べる熊野喬元君(右)。妹の紗ちゃんも応援=那覇市長田の自宅

  「島野菜には沖縄の水が大切なのか?」。興味深い問いかけで、研究を進めていくのは、上間小学校2年の熊野喬元君。島野菜を調べるきっかけは、おばあちゃんからもらった1冊の本。「なぜ?どうして?科学のお話」に「やさいくずをそだてよう」という項目があった。容器に水をひたし、3~5センチに切ったニンジン、ダイコンなどを入れていた図がその本にあり、喬元君は「面白そう、野菜を調べてみたい」と思うようになった。
 現在、自宅のベランダに、糸満市内からの湧き水と普通の水道水を容器に入れ、糸満の水には県産のニンジン、沖縄の紅イモ、水道水には県外のニンジン、サツマイモを切って水に浸している。その野菜から葉の成長や発芽を、毎日ノートに記録している。
 「長崎のニンジンは先が細かった。糸満のニンジンは太い」と違いも発見した。母親の久子さんは「興味があることを自由な発想でやってほしい」と温かく見守る。
 久子さんのほかに、妹の紗ちゃんも強力なサポーターだ。紗ちゃんは、お兄ちゃんをまねて野菜の観察をしている。家族の応援が、喬元君の研究を後押しする。

識者コメント

 野菜は、その土地で昔から栽培されているものがいちばんおいしいといわれます。沖縄の自然の水が、島野菜の成長やおいしさに関係しているのかを調べる、面白い研究です。野菜の育ち具合だけでなく、味もくらべてみてください。(佐々木)

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