身近な素材 利用して

植物素材を使って研究を進める本部君(後列左から2人目)ら=神原中学校
「沖縄でこんな大きな地震が起こり、電気が供給できなくなったらどうなるのだろうか」という気持ちから、本部太一君をはじめとする神原中学校3年生7人のメンバーは研究を始めた。
大震災が起こった時、メンバーは、色素増感型太陽電池の存在を知った。導電性ガラスと酸化チタン、ヨウ素溶液があれば自分たちでも作れることを知った。「日差しの強い沖縄ならではの研究だと思った」と目を輝(かがやか)かせる。
現在、安次嶺和子先生の指導の元、色素増感型太陽電池の電極に着目して、その起電力を高める方法を探っている。解決の糸口は、沖縄の植物素材にあると予想している。沖縄の植物資源の価値をさらに見い出していくのも目的の一つだ。
メンバーは全員3年生。受験勉強があるが、夏休みも調整をしながら理科室に通い研究を続けている。「みんな理科が大好きな子たちです」と安次嶺先生は、研究成果に期待を寄せる。
識者コメント
災害時だけでなく平穏時でも微少電力は必要ですね。室内灯でも効率よく発電できる沖縄の植物素材を使った色素増感型太陽電池ができればよいですね。明かりのついた部屋の扇風機などに利用できれば省エネもできます。(與儀)
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