虫の全身くまなく観察

テレビに映す「顕微鏡」を持つ平良桜介君(左)。妹の心陽ちゃんも一緒に観察は盛り上がる=宜野湾市長田の自宅
昨年のテーマはザリガニの飼育観察。1年のうちいつ卵を持つか分からず、世話をしながら関心を持ち続けるのは大変だった。そこで今年は短時間で変化が見えるチョウのオオゴマダラに変更した。
とはいえ大の生き物好き。これまでからザリガニ以外に何種類もの虫を飼っており、オオゴマダラは昨年10匹ほど育てた。一番楽しいのは羽化を見ることで「さなぎのからが割れて出てくるのが面白い」と目を輝かせ「羽が広がる前はお腹が大きいけど、広がると小さくなる」と目は鋭い。
不思議に思うのは幼虫がチョウに姿を変えること。さなぎの中の変化を見てみたいが、専門家に聞くと「方法は解剖だけ」。「死なすのはかわいそう。秘密のままでいい」と心やさしい虫少年だ。
幼虫は手に載せ、背中から足の先、顔の先までくまなく眺めまわす。観察日記には今にも動きだしそうなスケッチが踊り、虫への愛情があふれている。
識者コメント
大好きな飼育観察で、オオゴマダラの一生でいろいろな発見ができてよかったですね。脱皮や羽化の最中に触るときは、変身を失敗させないように注意しましょう。羽化が近づくと、さなぎの外からでもすけて見える変化を観察しましょう。(西平)
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