蚕の不思議と有用性について
仲宗根玲歩、雅歩(識名小4年)


卵から飼育 歴史も学ぶ

蚕の飼育箱を手に、成長を楽しみに観察を続ける(左から)仲宗根雅歩さん、玲歩さん=那覇市


 仲宗根玲歩さん、雅歩さんは双子の姉妹。担任の先生が持ってきてくれた蚕を教室で育て、美しい繭ができたのを不思議に思ったのがきっかけで、自宅でも研究したくなった。 お父さんが長野県から取り寄せた卵は500匹。なんと2人の誕生日である8月18日に卵がかえり大喜びの2人は「あと1日で2令幼虫になるんだよ」とまだ小さな蚕を見つめる。庭の桑の葉や人工飼料のほか、試しにギンネムの葉やご飯なども与えている。
 お母さんが働く介護施設の久米島出身のおばあちゃんが、昔蚕を飼っていたことも分かりインタビューした。昔は沖縄でも養蚕が盛んで与儀公園が桑畑だったことや、毎日新鮮な桑の葉をあげてきちんと世話しなければいい糸がとれないことなど苦労も分かった。沖縄の養蚕の歴史なども調べている2人。5令になったらうちわの骨組みにはわせ、絹のうちわを作ってみたいと夢をふくらませている。

一言アドバイス

 沖縄では琉球王国時代から養蚕が営まれてきました。カイコは人がクワコというガをもとに長い年月をかけてつくりだした虫です。ガの幼虫との違いなども調べてみよう。(佐々木)

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