リュウキュウハグロトンボの生態
大城航(泊小3年)


将来は昆虫学者に

沖縄本島北部で採集したトンボの標本を手にする大城航君=那覇市天久の琉球新報社


 研究ノート代わりのスケッチブックに並ぶ写真はどれも「大浦川」「与那川」などと大書きした紙や虫捕り網を手に、楽しそうに笑う大城航君が写る。「将来は昆虫学者になって世界中で虫を捕りたい」という大城君のテーマは、リュウキュウハグロトンボの生態だ。
 キャンプなど自然の中で遊ぶのが大好きな大城君は「沖縄の自然には2、3歳の時から関心があります」と話す。美しいリュウキュウハグロトンボに「どうしてオスは派手でメスは地味なの」「なぜ川の周辺にしかいないの」「なぜ南部にはいないの」などの疑問が次々とわいた。この夏もやんばるでキャンプをし、興味の対象はほかのトンボにも広がった。現在5つの川で17種類を捕まえ標本にしている。
 帰宅後も捕まえたトンボを同定するため顕微鏡で観察したり図鑑で調べたりと研究に没頭する。今後は離島でも観察したいと張り切る。

一言アドバイス

 オスとメスの色や形の違いは進化論で有名なダーウィンも不思議に思い研究しました。オスとメスが出会った時の行動を観察して、オスの色が何に役立っているのか考えよう。(佐々木)

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