ハイの飼育下での
活動時間と食性について
仲宗根和哉(国頭中3年)


固有種ヘビの生態探る

ハイの標本を手にする仲宗根和哉君と、研究を手伝う妹の理子さん=国頭村

 生き物が好きで研究テーマを探していた昨年、自宅の庭で飼育するチャーンに退治されたハイを発見。「これだ」と直感した。ハイは沖縄在来の毒ヘビ。飼育観察のため飼養・保管許可証を取得した。

 ハイを探しに山へ行くと、「探して見つかるようなヘビではない」ハイに遭遇。逃げられ悔し泣きしていたら、何とまた別の個体が現れた。今度は夢中になって捕まえた。ハイを譲ってくれた人もいて、以来、毎日2匹の飼育記録をつけた。

 残念ながら2匹は死んでしまい、「もう少しで1年だったのに」と残念がるが、今は新たな個体を捕獲、観察を続けている。

 ハイの大好物であるヘリグロヒメトカゲの飼育観察も行う。ハイの観察の結果、早朝活発に活動することが分かったが、これはヘリグロ-の活動時間に重なるという仮説を立証するためだ。亜種クメジマハイは久米島と伊江島に生息するが、2つの亜種に分けられるのでは、とも考えている。

 沖縄両生爬虫類研究会に所属し会誌「AKAMATA」の論文なども熟読。「ハイがよくいる場所などの情報提供をお願いします」。

一言アドバイス

 ハイはレッドリストでも準絶滅危惧に指定されている希少なヘビですが、生態についてはよく分かっていません。保護のためにも、詳しい生態を知ることは不可欠です。自宅近くに生息しているようなので、野外の生息環境も含めて調査してください。(佐々木)

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