ソードテールは
性転換するのか?パート2
名護中科学同好会
玉城明依、上間柊人、宮里武弥、親川文哉


昨年の課題さらに追求

昨年の課題を解決しようと、ソードテールの観察を続ける名護中科学同好会=名護中学校

 魚類の中にはクマノミのように性転換する種がいる。沖縄の河川でよく見られる外来種のソードテールも性転換するとされる一方、二次性徴が明らかでなかったオスが、メスだと思われていただけではないかとの報告もある。昨年度はソードテールが本当に性転換するのかどうかについて研究した。

 前回の報告書では「性転換するとは考えにくい」「稚魚が生まれた時の水温が性決定に関与しているのではないか」と考察した。しかし「産仔個体(おなかの中で卵を孵化させ稚魚を体外に出した個体)が性転換するかもしれないことや、本当に水温が関係しているのかなど、課題が残った。

 今回もオス、メスを交配して生ませた稚魚を常温、低温の2つの水槽に分け、性決定の過程を観察している。さらに別の水槽ではメスと性転換した元メスを一緒に入れて繁殖するかどうか確認する。今年度は1年生男子3人が研究に加わった。水槽の管理は大変だが3人は「自分たちで調べる達成感がある」などと手ごたえを感じている。

一言アドバイス

 もう一度原点に戻って、メスとは何か、オスとは何かを整理し、あらためて去年の実験方法と結果を分析してから、実験を組み立ててはどうでしょう。いろいろ解釈ができるような結果にならないように、工夫してみましょう。(西平)

Powered by Facebook Comments