仲宗根瑠(与那原町立与那原小4年)
成長過程、生態を観察
女王アリや働きアリを観察して、その生態を詳しく調べている仲宗根瑠さん=2019年8月、与那原町東浜
日ごろアリをよく見つけるという仲宗根瑠さん(9)。巣の中へ帰る様子に「中はどうなっていて、何をしているんだろう」と思い、その生態を調べている。
捕まえた女王アリをプラスチックの箱で育てて産卵の様子を観察したり、土の代わりに透明なジェルを埋めたキットを使って働きアリがどのように巣を作るかを観察したりしている。
箱の中で、女王アリはほとんど動かなかったので、注意してよく見ると小さな卵を産み育てていた。生まれた幼虫はやがてサナギとなり、その後サナギの色が黒くなったのでカビの発生を心配したが、成虫になり、ほっとしたという。
一方巣の観察は、キットのアリが巣作りしないため、難航している。中の様子を見ると、卵を持ったアリが点在していたがやがて一カ所に集まり、他のアリが守るように周りを囲んでいる状況という。
こうした状況に仲宗根さんは「岩場のアリだから、巣を掘らないのかもしれない」と推測する。「食べ物や死骸を運ぶ様子を観察するために、巣作りは必要。分からないことだらけだけど、いろいろ試して頑張りたい」と、粘り強く研究を進めていく決意を語った。
〈一言アドバイス〉
アリの種類によって、巣の作り方にちがいがありそうですね。土や透明ジェルなど、巣作りの素材や容器をいろいろ変えて観察してみましょう。巣の中のアリの動き方も、アリの種類によってちがいがあるのかな。(古川)
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