体力・体の大きさの違いによる運動前後の脈拍数の関係


喜舎場遥大(沖縄市立北美小5年)

運動習慣の差で比較


体力の違いで脈拍数にどのような影響があるのか、研究を進めている喜舎場遥大さん=2019年8月、本部町石川

 昨年、運動と脈拍数の関係について研究した喜舎場遥大さん(11)は、激しく動くと脈拍数が多くなることなどを突き止めた。前回は家族5人の運動データを基に研究を進めていたが、今回はより多くの人に参加してもらい、体力の違いで脈拍数にどのような影響があるのかを明らかにする。
 日常的に運動習慣のある大人と習慣のない大人に分け(1)運動後に脈拍が平常値に戻る早さ(2)運動直後の脈拍数の多さ―の2点を中心に調査する。考察では、(1)は運動習慣のある人が平常値に戻るのが早く、(2)は運動習慣のない人が脈拍数は多くなるとみている。
 調査にあたって、運動の内容をどうするかが課題で頭を悩ませている。「年齢差のない大人20人くらいを集めて実験して、公平で正確な記録をとれるようにしたい」と話している。
 調査は秋ごろめどに終え、その後はまとめに入る。来年の研究発表会に向けて、ポスター作りに力を入れて発信力の強化にも取り組みたい考えだ。「昨年解明できなかったことを分かるようにしたい。分かったことをみんなに理解してもらえるよう、発表会の質問対策も頑張りたい」と抱負を話した。

〈一言アドバイス〉

 年齢差のない人たちを、運動習慣のあるなしで2組にわけ、試験して比べることは、とても良い計画だと思います。同じ強さの運動で比べましょう。ゆとりがあれば、それぞれの組で運動の強さの影響もみるといいですね。 (西平)

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