田んぼ、畑、川などにおける生態系と生息する生き物のちがいについて


長崎匠真(那覇市立壺屋小4年)

自然の多様性触れ


本島内の異なる自然環境でどのような生物がすんでいるか調査する長崎匠真さん=2019年8月、那覇市安里

 生き物への関心が高く、自宅近くの牧志公園で昆虫を捕まえて楽しんでいる長崎匠真さん(10)。異なる自然環境でどのような生物がすんでいるかを調べ、共通点や違いがあるのかなどを明らかにしようとしている。
 夏休み期間を利用して、本島北部の森や川を巡り、生物を採取している。固有種のリュウキュウアオヘビ、キノボリトカゲやクワガタやカエル、トンボやハゼの種類とみられるものなどさまざまな生物を見つけることができた。
 たくさんいると思っていたアリを探すことができなかったのは予想外だったそうだが「研究を通してこれほど自然に触れる機会がないので、たくさんの生き物を見ることができてうれしい」と目を輝かせている。
 一方で、これまで確認した生物の中で種類を特定しかねているものも少なくなく、課題となっている。「図鑑やインターネットで探しているけど『これだ』って断定できない」と苦労を話す。今後は田んぼも新たに調べ、これまで集めたデータを検証しながら結果をまとめる。「自宅周辺の生き物と比べても面白いと思う。標本作りにも挑戦したい」と意欲を見せている。

〈一言アドバイス〉

 場所によって生息している生物がどのように変わるのか、そして、昔と今では、それがどのように違うのかを調べることは、自然を知る大事な第一歩ですね。田んぼなどで観察するときは、虫さされやハブに気をつけましょう。(古川)

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