沖縄のヘビについて ガラスヒバァの生態


辻野悠理(うるま市立与那城小5年)

食性、毒の用途探求


沖縄固有種の毒ヘビ・ガラスヒバァを手にする辻野悠理さん=2019年8月、うるま市与那城屋慶名

 沖縄固有種の毒ヘビ・ガラスヒバァ。毒ヘビを飼育してみたかったという辻野悠理さん(11)は、本島北部で捕まえた2匹のガラスヒバァを飼育している。「あまり知られていないヘビなので生態を調べたい」と意気込む。
 野生のガラスヒバァはカエルを主食としている。まず採取した場所に多くいたカジカガエルをケージに入れると素早く捕食した。他に何を食べるか調べるため、ヤモリ、オキナワトカゲをケージに入れたが、1匹はどちらも食べず、もう1匹はヤモリの尻尾のみ食べた。「ヘビは熱でエサを感知するはずなのにカエルを目で追っていた」と振り返る。今後カタツムリやカニなども与えてカエル以外に何を食べるか確認するつもりだ。
 ハブなどは前歯に毒牙を持ち一瞬で毒を注入するが、ガラスヒバァは弱毒性と言われており口の奥に毒牙があるため、毒を流し込むには長くかみつく必要がある。「毒は防御のために使うのか捕食のために使うのか知りたい」と話す。「カエルを飲み込むときに一度首で止めているようだった。そのときに毒を使っているのかもしれない」。毒の強さや使い方を調べる方法を模索している。

〈一言アドバイス〉

 ガラスヒバは、山の中や水田だけでなく、水辺があれば畑や住宅地などでも見られるヘビです。生態を調べることで、いろいろな環境で生活できる理由などもわかるかもしれませんね。毒を持つヘビですので、あつかいには注意して下さい。(佐々木)

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