水質の違いにより植物の生育に影響はあるか


大城智聖(うるま市立中原小6年)向登(同小2年)

水耕栽培 もっと手軽に


土を使わず水に浸して野菜を育てる「水耕栽培」について研究する(左から)大城智聖さん、向登さん=2019年8月、うるま市江洲

 昨年の夏、沖縄では雨の降る量が少なくて一時深刻な水不足となった。こうした問題をきっかけに農作物栽培に関心を持った大城智聖さん(11)は、弟の向登さん(8)と一緒に土を使わず水に浸して液体の肥料で野菜を育てる「水耕栽培」について研究を進めている。
 エアコンで気温を保った室内に栽培キットを設置。7月初めにリーフレタスの種を植え、水位や水温を点検しながら育てると、3週間ほどで収穫することができた。今後は異なる水質や液体の肥料で育てたり、土を入れたポットに種を植えて水耕栽培と同じ環境で育てたりして、育ち方への影響や栄養成分の違いなどについて調べることにしている。研究を通して手軽にできる水耕栽培の方法を探るだけでなく、屋外での栽培も挑戦してみたいという。
 智聖さんは「ちゃんと野菜を育てて、結果を出せるようにしたい。水質の違いで育ち方にどのような影響があるのか、比べるのが楽しみ」とわくわくした様子。向登さんは「液肥は分量の調整が難しいけど、自分でもできるようにしたい。リーフレタスだけじゃなく、ほかの野菜も栽培してみたい」と意欲を話した。

〈一言アドバイス〉

 水耕栽培では、水質、水温、栄養素の種類や量のほかに、光の種類や光をあてる時間なども調節する必要があるようです。野菜の種類についてもいろいろ変えて実験してみると、新しい栽培方法が見つかるかもしれませんね。(古川)

Powered by Facebook Comments