人の生活と河川の関係


美東中学校サイエンス部(沖縄市立美東中) 比嘉菜海、祖慶良、仲松晴菜、與古田和叶、岩下光太郎、助川美月、豊田洸平、金城虹花、松島里明奈、謝敷桜、島袋優真、常松莉央、永山穂乃香、久手堅憲斗、我如古怜耶(1年)、諸見里空、島袋蒼空、島袋陽光、高良悠生弥、仲道柊哉、仲里泰星、松本空良、上江州航輝、阿嘉春信、眞榮平知輝(2年)、澤岻星南(3年)

水質浄化にも注力


学校近くの水場の水質調査に力を入れる美東中サイエンス部のメンバー=2018年9月、沖縄市

 人々の暮らしが河川にどのような影響を与えるかを調査している美東中サイエンス部。河川の汚染度とそこに住む微生物について調べている。部長の澤岻星南さん(15)は「沖縄の川は汚いイメージがあるが本当なのか、なぜ汚れているのかを知りたい」と研究の動機を語る。
 メンバー26人は水質調査班、微生物調査班、水質浄化班に分かれて調査を実施。県総合運動公園や沖縄こどもの国のため池など徒歩圏内の水辺や川など20カ所で水を採取し、CODパックテストと微生物調査を行った。保護者に協力してもらい天願川の上・中・下流でも調査した。高良悠生弥さん(13)は「見た目によらず、藻やゴミがあっても水質調査したらきれいだったり、同じきれいな川でも微生物の数や種類が違っていた。酸性・アルカリ性などで変わるのかもしれない」と予測する。
 水質浄化班は夏休み前からインターネットで水質浄化方法を調べ浄化装置の制作に取り組んでいる。濾過のため準備したものは活性炭、石、濾過ウール。活性炭は色落ちして水が黒くなり、石は運動場で拾って洗ったものを使用したせいか汚染度が上がった。「ウールはCOD値が大きく改善し亜硝酸値も減少した」と水質浄化班の松島里明奈さん(12)。今後ウールを使って浄化装置を完成させ、実際に川に設置して水質が変化するかを確認する。「藻やごみが入って使えなくなる可能性もある。改良を重ねたい」と力を込めた。

〈一言アドバイス〉

 生活排水が川に生息している生き物にどのような影響を与えるか調査するのは大切だと思います。川に注ぎ込む排水溝付近のプラスチックごみの写真を定期的に撮影して、海のプラスチック汚染の防止にも役立ててはどうでしょうか。
 (與儀)

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