粟国の野鳥研究


粟国小自然観察クラブ(粟国村立粟国小) 伊是名虹也、新城もあ、濱川あさひ(4年)、宮城秀平、山内桃佳、新城琉世(5年)

気象、季節での変化まとめる


野鳥の観察に力を入れる粟国小自然観察クラブのメンバー=2018年8月、粟国島

 「野鳥の楽園」として知られ、2012年に鳥獣保護区に指定された粟国島。粟国小自然観察クラブでは、島に飛来する野鳥の特徴と自然環境の関わりについて調査している。
 クラブ活動として調査を始めて3年目。今年度は月に一度、島内6カ所の観察ポイントを訪れ、留鳥や渡り鳥を観察する。写真や絵で特徴を記録し、数を確認。毎月観察してどの時期にどの鳥がいるのかを調査している。4月に名護市屋部から引っ越してきた伊是名虹也君(9)は「屋部ではカラスくらいしか見なかったけど、ここにはたくさんの鳥がいる。特にオオワシやチョウゲンボウなどの猛禽類が好き」と目を輝かせる。粟国島では過去10年間で3度目の確認となるムラサキサギを発見した宮城秀平君(10)は同時期に波照間島から来島した。「粟国島は渡り鳥の種類が多い。渡り鳥、留鳥全て調べたい」と意気込む。
 気象条件によって野鳥の数に増減があるという。「暑いときや台風の後は減って、じめじめした涼しい日は多い」と宮城君。今後も観察を続け、どの時期にどの野鳥がどこで見られるかを調べ、過去2年のデータと照らし合わせるつもりだ。

〈一言アドバイス〉

 粟国島は、留鳥や夏鳥は少なく冬鳥が多く見られる場所なので、これからの季節が観察には絶好です。いろいろな鳥が利用している場所を調べ、島のどのような自然環境を守ればよいのかを、研究を通して考えてみてください。 (佐々木)

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