伊平屋村野甫島に棲む動物たち~沖縄最北端の島に生きるたくさんの珍しい動物たち~


伊差川実怜(伊平屋村立野甫小学校4年)

豊かな生態系に驚き


野甫島の生き物を調査する伊差川実怜さん=2018年8月、伊平屋村野甫島

 伊差川実怜さん(10)は今年4月、名護市屋部から伊平屋村野甫島に引っ越した。ヤシガニやアオバズクなどこれまで見たことがなかった生き物が身近に生息していることに驚き、島にどのような生き物がいるかを調べることにした。
 まずは島の集落周辺や歩道を歩いて調査。夜行性の生き物も多いため、昼間だけでなく夜間の調査にも力を入れている。よく見るのはヤシガニとアオバズク。一度オオタカも目撃した。ヤシガニを捕まえて飼育を試みたが、飼育箱の隙間に穴をあけて逃げていった。地元の人からヤシガニを飼っても数カ月で死んでしまうと聞いたので、飼育はやめて生息地で観察することにした。「ヤシガニはアダンを食べるので必ずアダンの近くで見る」と話す。
 今後も調査を続けて、野甫島に住む生き物の種類や季節ごとに数や生態が変わるのかも調べる予定だ。「今年は野甫島だけを調べるが、数年かけて伊平屋島全体の生き物を調べたい」と力を込めた。

〈一言アドバイス〉

 引っ越してきた島で興味深い物を沢山見つけて、ますます研究意欲がわいてきたようですね。調べたいことが山積みで研究対象に事欠きませんが、計画にそって着実に研究を進め、島の動物の生態を明らかにしてください。(西平)

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