イワサキクサゼミの生息地について


島袋禮(沖縄アミークスインターナショナル5年)

北限、北上理由を調査


南城市安座間で撮ったイワサキクサゼミの写真を手にする島袋禮君=2018年8月、那覇市

 日本で一番小さいセミ・イワサキクサゼミ。沖縄本島南部と先島諸島が生息地とされるが、近年本島中北部でも見られるようになった。生息地が広がったことに興味を覚えた島袋禮君(10)はその北限を調査している。
 イワサキクサゼミの活動期は3月から6月。ススキやサトウキビの葉の裏に卵を産み付ける。南城市安座間で3月から鳴き声が聞こえてきたが、実際に姿を確認したのは4月後半。その後の調査で中城公園、琉球大学周辺、沖縄市倉敷、うるま市石川で鳴き声と卵を確認したが、恩納村では確認できなかった。「生息地は石川までかな」と話す。
 南城市とうるま市で鳴き声に差はなかったが、南城市の個体の羽脈が黒っぽいのに対し、うるま市の個体は鮮やかな濃い緑色だった。「個体差なのか地域差なのか分からないが、各調査地で採ったセミを標本にして特徴を調べたい」と意気込む。
 また南城市の生息地でイワサキクサゼミの鳴き声を1日集音した。「時間帯によって鳴き方が違った。どの時間にどう鳴くのかを分析したい」と話す。北限を確認した島袋君。今後北上した理由を探るつもりだ。

〈一言アドバイス〉

 イワサキクサゼミは、植木鉢に植えたススキやサトウキビなどで飼育できます。幼虫は、クサゼミがたくさん鳴いていた場所のススキの根元を掘ると採集できます。成虫がいないこれからでも幼虫の観察ができるので、ぜひ挑戦してみてください。(佐々木)

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