チブガーラの環境調査


新城伊織(琉球大学附属小5年)

汚染の原因、地点探る


妹の綾音さん(右)と初音さん(中央)とともにチブガーラの水質調査に取り組む新城伊織君=2018年7月、宜野湾市

 小学校3年生の総合学習で1年間かけて学校近くに流れる川・チブガーラについて学んだ新城伊織君。昨年、宜野湾市内の湧き水やカーの水質調査を行った際、チブガーラのCODパックテストの結果が他に比べてとても悪いことに驚いた。「なぜこんなに汚れているのか。水質汚染の原因を調べたい」と話す。
 10年ほど前までチブガーラには家電やバイクなどが大量に不法投棄されていた。地域のボランティアが数年かけて清掃し、生物が多く住む透明度の高い小川となった。水源近くに琉球大学から雨水が流れ込む土管と排水溝があり、水質汚染の原因の一つではないかと考えている。今後、アンモニウムや亜硝酸などを確認できるパックテストでチブガーラの水流がどの地点から汚れているのか調べる予定だ。また不法投棄による土壌汚染も水質汚染の大きな原因になっていると考え、川沿いの土を水に溶かして水質調査し、汚染度を確認したいと思っている。
 伊織君にとってチブガーラは思い入れのある川。「汚れた水が流れ込んでいるのか、土自体が汚染されているのか、どこから汚染が酷くなるのかを調べたい」と意気込んだ。

〈一言アドバイス〉

 川沿いの土の汚染に着目したのはたいへん良いアイデアですね。土についた汚染を水に溶かす方法については、いろいろ調べてみましょう。場所による汚染のちがいや、汚染源が明らかになるのを期待しています。(古川)

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