ヤドカリの研究


河地悟有、志喜屋武琉(名護市立名護中2年)満井海輝(同1年)

生態、貝殻の謎 解明へ


ヤドカリのことを調べている河地悟有さん、満井海輝さん、志喜屋武琉さん(右から)=名護中学校

 名護中科学同好会の3人が題材にしたのは、海岸でよく見つけるヤドカリ。背負っている貝殻もさまざまだ。個体の大きさ、種類によってどういう“やど”(貝殻)を選ぶのか気になった。
 名護市内のビーチで7月、干潮時にスベスベサンゴヤドカリやユビワサンゴヤドカリなど10匹余を捕まえ観察。貝殻から取り出し個体の大きさを測るなどして生態を調べている。貝殻から出してみると体は思っていたより大きく柔らかい。3~4センチくらいのものも。志喜屋さんは「貝殻を火に軽くあぶると中から出てくる。それを取り出すのが難しい」と話す。
 再びヤドカリを捕まえてきて、オスとメスに違いがあるのか、解剖してさらに体の構造を調べたり、大きさや形、色などさまざまな「やど」を用意して、どのようなものを選ぶのかといった行動を調べたりする計画。満井さんは「時期によって違いがあるのか知りたい」、河地さんは「ほかの海岸でも調べられれば」と話していた。

〈一言アドバイス〉

 生物の詳しい生態を調べる際には、まずどの種の生物を対象にするのかを明確にする必要があります。沖縄の海岸には数種類のヤドカリの仲間が生息していますので、見分け方の方法や背負う貝殻の違い(種類や形など)なども調査すると、貝殻からもいろいろなことが考察できると思います。(佐々木)

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