大野山林の野鳥を守りたい


平良航大(宮古島市立北中2年)親泊千明(宮古島市立平良中2年)

外来種の生態から調査


多くの野鳥が観察できる大野山林で、外来種のインドクジャクについて調べる平良航大さんと親泊千明さん(左から)=宮古島市

 宮古自然クラブの活動を続けている2人。地元の大野山林ではアカショウビンやサンコウチョウ、アオバズクなどの野鳥に出合える。以前から外来種のインドクジャクがすみついている。野鳥への害がないか気になり調査を始めた。
 毎週末、早朝に野鳥調査を行い、周辺農家にクジャクの食害について聞き取りした。「野菜の新芽が食べられる被害が過去にあったが、最近はビニールハウスで栽培しているため被害はない」などの話を聞けた。クジャクは警戒心が強くすぐ逃げてしまう。ついて行って群れを突き止めたり、録音機を設置し鳴き声がどこまで聞こえるか調べたりすることも考えている。
 親泊さんは「きちんとしたクジャクの生息数を知りたい。どういう行動をしているのかも知りたい」といい「野鳥の被害は、のら猫などほかの理由も考える必要があるかもしれない」とも話した。平良さんは「クジャクから野鳥を守る何らかの方法を見つけることにつながればいいなと思う」。

〈一言アドバイス〉

 宮古島のインドクジャクが、野鳥を含む島の生態系にどのような影響を与えているのかはまだよく分かっていません。クジャクの対策を考えるためには、まずクジャクがよく利用している環境や採餌行動の観察、地域での聞き取り調査などによってインドクジャクの生態を明らかにする必要があります。ぜひ頑張ってください。(佐々木)

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