赤嶺周哉(琉球大学附属小4年)赤嶺和香(沖縄カトリック小1年)
色や明るさ変えて飼育
カバマダラの幼虫と、周囲の環境からの影響を調べる赤嶺周哉君と和香さん=浦添市
赤嶺周哉君のカバマダラの研究は3年目。昨年は、幼虫の色に着目して、オスとメスの区別ができるか調べた。幼虫には濃い色のもの、薄い色のものがいたが、オス・メスの区別には関係ないようだった。今回はさなぎに着目し周りの環境でさなぎの色が変わるのか調べる。
さなぎになる前の段階のしゅうれい幼虫を観察ケースに入れ、青、黄色、ピンクの画用紙で覆う。それを家のベランダ、倉庫(ずっと真っ暗)、靴箱の下(照明が常に当たっている)の3カ所に置き、さなぎになる時色の違いが出るのか調べている。「周りの色と明るさでさなぎの色も変わるかな」と予想。倉庫ではさなぎのほとんどが緑色で、靴箱は緑が多め、ベランダは緑と白が同じくらい。調べているのは全部で54匹の幼虫。毎日カメラで撮影している。幼虫とさなぎの色をカラーコードと比べ確認していく。周哉君は、周りの環境に左右されず色を決める可能性も指摘する。今年から妹の和香さんも共同研究者として、スケッチなどを担当する。
〈一言アドバイス〉
アゲハチョウの仲間では、さなぎになる場所の材質(ザラザラかツルツル)や明るさなどによってさなぎの色が変わることが分かっています。でも、カバマダラについてはまだ研究されていないようなので、赤嶺君の実験結果が楽しみです。(佐々木)
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