伊差川実怜(名護市立屋部小3年)
大切な浜辺、生息数減憂う
宇茂佐の浜でエビを捕まえて笑顔を見せる伊差川実怜さん=名護市
幼い頃から名護市の屋部川河口近くに住む祖父母とともに宇茂佐の浜辺でモーイを取ったりカニを捕まえたりと遊んできた伊差川実怜さん。大切な遊び場の浜辺にどのような生き物がいるのかを調べている。
波のない干潮時に親や祖父母と一緒に浜辺で生き物観察をする。特に貝を食べる生き物、貝が食べる生き物を調べている。捕まえて名前を調べて写真を撮り、自然に戻す。「こんな生き物がいるんだって発見したときが一番うれしい」と笑顔で話す。
気になるのは数年前に比べて確実に生き物の種類も数も減ってきていること。モーイも少なくなり、ハマグリ以外の貝が目に付かなくなっている。「きっと屋部川の護岸工事が原因だと思う」と表情を曇らせる。過去どのような生き物が屋部川河口に住んでいたか話を聞いたり、資料で確認する予定だ。
屋我地ビーチで潮干狩りしたときには屋部川河口では見たことがない生き物がいた。「同じ名護の海でも住んでいる生き物が違う。本部や安和の浜辺の生き物も調べて比較したい」と意気込んでいる。
〈一言アドバイス〉
浜辺の生き物の種類や数を調べることは、自然を知るためのだいじな研究テーマです。おじいさんやおばあさんの話を聞いたり、観察するところをふやせば、むかしの浜辺のようすや変化の原因が、もっとくわしく分かるかもしれません。(古川)
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