宇地泊川の水生生物による水質調査


宮城未徠(沖縄カトリック小3年)

多様な生き物に驚き


宇地泊川の水質調査を行う宮城未徠さん=宜野湾市

 宜野湾市の自宅近くを流れる宇地泊川について知りたいと思い、CODパッチテストと川にすむ生物の種類で水質調査を行っている。これまで3地点で2つの水質調査を実施。パッチテストの結果は6~8で「汚めの水」。生物を使った調査でも指標となる生物として「少し汚い水」に住むカワニナを見つけた。「あまりきれいではないと思っていたけど、調査してやっぱり汚れている川だと分かった」と話す。
 市が毎年開催する宇地泊川と名護市源河川の自然観察会にも参加した。源河川のCODの結果は0。宇地泊川は、源河川に比べて石が滑りやすく生活排水やごみが多いこと、そして思った以上に生き物が多いことも分かった。「汚れてはいるけど、生き物は多い」と目を輝かせる。
 今後、下流域の水質調査を行う。予備調査で、コイなど外来生物を発見。「人の手が入っているのかも」と予測している。流域ごとに特徴が出せるかもしれないと期待が高まる。

〈一言アドバイス〉

 川の周囲も観察しておくと、生物や水質が場所によって変化する原因を知る手がかりが得られるかもしれません。川の様子は季節によって変化しているかもしれないので、同じ場所で繰り返して調査しておくと、研究がさらに広がるでしょう。(古川) 

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