名護市屋部川周辺の鳥類調査
北村 育海 屋部川鳥類調査隊 屋部中1年


旺盛な探究心

屋部川に飛来する鳥の観察を続ける北村育海君 =名護市の宇茂佐の森

屋部川に飛来する鳥の観察を続ける北村育海君 =名護市の宇茂佐の森

 小学6年生の夏休みの自由研究で近所の屋部川の水生生物と水質調査をした時、屋部川周辺でいろんな鳥を見かけたのがきっかけだった。「屋部川に訪れるのはどんな鳥がいるのか。探鳥地としての屋部川の可能性を探りたい」
 3月から自分で設定した2つの調査ルートを早朝、月に10回程度歩き、見たり、鳴き声が確認できた鳥を図鑑で調べながら、時刻、行動、個体数など詳細に調査票に記録し、データとしてパソコンに入力、保存、集計、解析を行う予定だ。
 春先はいろんな種類の鳥が確認できたが、5月の後半以降、水鳥の数が減ったという。これまでに46種類の鳥を確認できた。可能な限り、鳥の写真も撮影し、資料としてまとめることにしている。
 初めは図鑑をめくりながらだったが、今では鳴き声で鳥を識別できるように。「珍しい鳥を見つけた時がうれしい。カワセミやミサゴも確認できた」と目を輝かせる。「干潟のあるルートはカニ穴も多く、鳥も多い。餌のあるなしに関係しているのかも」と話し、「川辺にいる周辺の生き物についても調べてみたい」と探究心はますます盛んだ。

識者コメント

 毎月、早朝からの調査ご苦労様です。屋部川は名護の市街地を流れ、過去には周辺の土地開発に伴う大量の赤土汚染のあった河川の一つです。赤土汚染の影響や周辺の土地利用の変化なども視野にいれて調査結果を分析するとおもしろいかもしれません。(安座間)

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