沖縄の雑草の生長について
川間 彩加 大北小4年


生命力の強さが魅力

丁寧に雑草の記録をつける川間彩加さん(左)。その姿を見て弟・友介君も質問は鋭い=本部町の海洋博記念公園

 植物好きが高(こう)じて今では小さな雑草(ざっそう)博士(はかせ)。近所に生える植物の名前や分類(ぶんるい)、外来(がいらい)種(しゅ)は原産(げんさん)地などもすらすら飛び出す。手持ちの図鑑(ずかん)を読み比べて、毒(どく)の有無(うむ)や食用になるかどうかなど、書かれていない情報(じょうほう)を書き足してオリジナルの図鑑を作るほどだ。
 昨年は、夏休みの自由研究として採集した草を押し花にして図鑑を作ったが「枯れてしまうのがかわいそう」。ことしは近所の地図の上に、どんな種類の雑草がどのくらい生えているかをシールの色と大きさで再現(さいげん)。写真もふんだんにはりつけて、その場の様子がよく分かるようにした。
 その場所その場所では知っていた雑草だが、シールを貼(は)ってみて「ざざーっと広がっているのを見て驚いた」。コンクリートの隙間(すきま)でも生える繁殖(はんしょく)力(りょく)の強さにも感心(かんしん)したという。これから調べるのは、刈(か)っても刈っても伸びてくる雑草の伸び方だ。
 数が多く、生長も早いチガヤを材料に、一週間で伸びる長さや、刈るときに根本からの長さを長くした場合と短くした場合の違いなどを調べる予定だ。「身近にあって、繁殖力の強い雑草はすごいと思う」と目を輝かせた。

識者コメント

 雑草(ざっそう)のこと、詳(くわ)しく調べましたね。チガヤの伸(の)び方をくわしく調べるときに、かり取りかたの違(ちが)いによって、花や種子の付きかたがどう変わるかを調べたり、土中の地下(ちか)茎(けい)や芽(め)のようすなども調べると、チガヤのことがもっとよくわかるかも知れませんね。(西平)

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