沖縄本島沿岸に生息するタコ類の色覚に関する研究
金城 遥大、佐和田 悠、川満 太貴、神山 和真
興南中1年


パウル君”の謎いかに

背景の色によって、タコの体色がどのように変わるか調べている興南中チーム=那覇市の同校

 サッカーの2010年ワールドカップ南アフリカ大会では、ドイツの水族館で飼育されているマダコ、パウル君が試合の勝敗を予想して話題になった。゛占い゛の方法は、2つの容器のそれぞれに、対戦するチームの国旗と好物の餌を入れ、パウル君が先に手を付けた方を「勝ち」とみなした。
 この行動について、パウル君は国旗の色によって選んでいるのではないかと推測されたが、タコ類は一般的に色を見分けることができないと言われている。この謎に取り組んでいるのが興南中学のチームだ。沖縄で「シガヤー」「シガイ」などの呼び名で親しまれているマダコ科のウデナガカクレダコを使い、タコが色を見分けて自分の体の色を変える擬態をするかどうか、調べている。
 研究の第一歩はタコを捕まえること。8月、宜野湾市のトロピカルビーチに集まった佐和田悠君、川満太貴君、金城遥大君は「タコを捕まえたい」「触りたい」と大盛り上がり。
 捕まえたタコを、さまざまな色を組み合わせた市松模様の上に載せて擬態の様子を調べると、「白黒」「白赤」「白青」などの組み合わせでは濃い色に、「青とオレンジ」などの補色同士だと薄い色になったという。神山和真君は「ヒラメやイカなどほかの動物でも実験してみたい」と関心を深めた。

識者コメント

 研究テーマの発想(はっそう)がおもしろく、研究者による定説(ていせつ)に疑問をもち、自らの仮説をたて実験で検(けん)証(しょう)しようという姿勢がすばらしいです。大学の研究室の協力を得て研究を進められるようですが、どのような研究成果が得られるか大変たのしみです。(安座間)

Powered by Facebook Comments