奥間川における水生生物調査Ⅳ
~水生生物の流程分布について
島袋 正樹 環境科サイエンス部河川班 辺土名高2年


基礎資料編さんに意欲

奥間川で水生生物のサンプル採集中の島袋正樹君=国頭村奥間

 与那覇岳を源流に全長5・5キロメートルある国頭村の奥間川。県内でも数少ない清流の一つだ。
 県内唯一、全国でも珍しい環境科がある辺土名高校では、環境課題研究で生徒らが学校周辺の河川や希少種の生息調査などを行っている。
 一時、ダム計画が持ち上がったこともある奥間川。島袋正樹君は先輩たちの研究を引き継ぎ、「ダム計画が再浮上する前に奥間川の水生生物相を明らかにしたい」と2月から調査を開始した。
 毎月、上流、中流、下流の3地点で、流れのある「瀬」と流れのない「淵」を分けて、胴長姿で黙々と網を使って採集作業を続けている。採集したものをバケツで持ち帰り、仕分け作業、標本にするためホルマリン処理-と根気のいる作業をコツコツをこなす。パックテストによる水質調査も行う。採集したサンプルから3地点の違いが分かってきた。
 大宜味村出身だが、「身近な自然でも知らないことが多く、おもしろい」と語る。「僕の研究が奥間川の水生生物相の基礎資料になり、さらに後輩や次の研究につなげていきたい」とパイオニアとしての抱負を語る。

識者コメント

 継続観察の着実な展開、素晴らしいです。各地点で取るサンプルごとの底質環境の記録のほか、源流部と感潮域の調査や、各地点での任意採集も行えば、流程分布の全体をより詳しく把握できるでしょう。成虫の灯火採集も検討してみてはどうでしょうか。(西平)

Powered by Facebook Comments