調べれば道あり

県産の農作物からバイオエタノールを作る実験を進める美東中のメンバー=沖縄市の同校
さまざまな濃度の砂糖水にサツマイモ、乾燥させたスイートコーン、スイカ、炊いた米に生米…。県産品を中心にいろいろな農作物に酵母を混ぜて発酵させ、エタノールを取り出す。すでに成功したものは火もついて「気持ちよかった」と水津竜也君。これからの目標は、どの方法が一番効率よくたくさんのエタノールを精製できるかを調べ、最終的には芝刈り機を動かすことだ。
自分たちで方法を考え、実験経過はきっちりと記録に取り、次に生かす。「授業より難しいし大変だが、将来使えるかもしれないと思うと興味がわいてくる」と仲嶺佑也君。
酵母の量とできるアルコール量の関係や、発酵させる時間など、課題はどんどん出てくる。ことし間に合わないものは、唯一の2年生、玉寄光太君が「芝刈り機以外も動かせるよう、たくさん取り出したい」と引き継ぐつもりだ。
- 酵母の濃度や温度も変えて効率のいい条件を探る
- 発酵液を蒸留し、エタノールを分離する
- 精製されたエタノール
識者コメント
石油に代わるエネルギーとして、県内のサトウキビやサツマイモ等を使ってバイオエタノールの開発に取り組んでいるユニークな作品です。目標の芝刈り機稼働には、ほぼ実用化しているE3ガソリンも参考になると思います。(下地)
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