身の回りの放射線
知名 真理華、宮里 夢乃、安里、佳奈、與那嶺さくら
喜友名 萌乃、前門 空見子
環境保全係 美東中3年


毎日測定実態学ぶ

沖縄で放射線量の測定を続けている美東中のメンバー=沖縄市の同校

 東日本大震災後、ニュースなどでよく耳にするようになった「放射線」。どのような性質があるのか室内実験をした後、自然界での放射線量を測定し、その変化について考えているところだ。
 放射線については1年生で学んだ経験があり、興味は持っていたが、研究を始める決め手になったのは、やはり東日本大震災だ。「福島の放射線は怖いが、放射線自体は医療にも使われて役にも立っている。どんなものなのか調べてみたかった」と宮里夢乃さん。室内実験では、放射性物質と測定器の間の距離を変えたり、間にさまざまな素材や厚さの遮蔽物を置いたりして線量の変化を調べた。
 夏休みには、決まった時刻に屋外の特定の場所で、台風以外は毎日測定した。レポートをまとめる知名真理華さんは「量は日によって上下していて曇りの日が低そう。原発事故などのときの対策を考えたい」と話す。
 今後は沖縄本島の約100カ所を回って測定する予定だ。安里佳奈さんは「地面の岩盤から放射線が出ていると聞いているので、岩盤の違いによって線量が異なると思う。実際に違っていたらおもしろい」と楽しみにしている。

識者コメント

 東日本大震災で原子力発電所から発生する放射線が問題になっていますが、放射線は病院での治療等にも使われています。この研究は、いろいろな条件下での放射線量の測定をおこなっています。その結果を考察し、有効利用についての提案がされることを期待します。(下地)

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