アオカナヘビ(方言名…ジューミー)の生息環境の比較調査
伊敷杏奈、石田花恋、川満真菜
プロジェクトJ seasonⅢ 那覇中1年


「ジューミー」に夢中

生育環境調査とともにジューミーのエサ取りを続ける(右から)石田花恋さん、伊敷杏奈さん、川満真菜さん=那覇市の末吉公園

 「実際に育ててみるとかわいい。えさを食べている姿を見るのが好き」と笑顔を見せる3人。放課後は飼育中のアオカナヘビ(ジューミー)2匹のえさ取りを欠かさない。
 「昔はよく見られたアオカナヘビが減っている」という話をきっかけにアオカナヘビに興味を抱いた伊敷杏奈さん、石田花恋さんが小学5、6年の時に那覇市、沖縄本島でアンケートによる生息調査を行った。その呼び名は60種類もあったという。その成果をもとに、川満真菜さんも加わってアオカナヘビの生息が確認されている地域と確認されていない地域を選び、現地調査を通してその違いを比較する。
 8月から休日を利用し、那覇市の末吉公園、南風原町の黄金森公園、大宜味村喜如嘉を訪れ、午前6時から午後5時まで、1時間ごとに温度や湿度などを観測するなど本格的だ。今後も季節ごとに観測を続ける。
 大宜味村でオス、メスのアオカナヘビを見つけ、石田さん宅で飼育中だ。「日陰ではなく、炎天下で見つけることが多い」と石田さん。伊敷さんと川満さんは「ジューミーが好む場所を調べ、減ってきた理由を探りたい」と意欲を語る。

識者コメント

 3年間の継続研究はすごいと思います。ある動物がそこに生息できるか否かは、餌や巣(繁殖環境)、競争相手や天敵等の有無が大きく影響します。生息が確認できた場所とできない場所で、これらの要因を比較検討する視点での観察・調査が大事です。(安座間)

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