ソデカラッパRESEARCH3
~カニの研究パート7~
東江大 伊是名中2年


脱皮の周期を解明

ソデカラッパに魅せられ、地道な調査で脱皮の周期解明にこぎつけた東江大君=伊是名村の内花海岸

 カニ研究は7年にも及ぶ。3年前から「缶切りのような」不思議なはさみ脚を持つソデカラッパに興味を抱き、抜け殻や大きさ調べを始めた。砂の中に潜り生息しているため、その生態は謎だ。
 昨年は自宅で飼育観察し、2匹が助け合って脱皮をする場面に出くわした。抜け殻探しを通し毎年、同じパターンで脱皮が繰り返されていることも突き止めた。「どのような周期で脱皮し、成長しているのか」。持ち前の探究心が高じて昨年11月から9月、伊是名島にある内花海岸の干潟を5地点に分け、抜け殻の数や大きさを記録した。
 各地点の抜け殻の数と甲長の測定結果をグラフ化した結果、体長0・7センチ~4・5センチまでは1週間に1回、調査期間内に15回脱皮し、0・2センチずつ成長。4・5センチ~6センチまでは約1カ月に3回脱皮し、1回に0・5センチ成長するという脱皮の周期を解明した。
 観察を通し、干潟が護岸工事の影響でヘドロ化している現実に胸を痛めたという。「人間の都合で生き物の生息環境が悪くなっていることに気付かないといけない。生き物はみんなつながっていることを研究を通して伝えたい」と訴えた。

識者コメント

 7年も継続研究をする中でソデカラッパの脱皮の周期について取り組むと同時に、成長の要因が生息環境にもあるのではないかと新たな仮説も設定している。ソデカラッパとカワラガイ等の巻き貝を飼育して観察してはどうでしょうか。結果が楽しみです。(下地)

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